9日午後に入り遊泳禁止措置が取られた和歌山県白浜町の「白良浜」。午前からいた海水浴客がまばらに見えた=午後2時12分(共同通信社ヘリから)
南海トラフ地震臨時情報が初めて発表され、防災対策推進地域にある海水浴場は閉鎖を余儀なくされた。遊泳禁止となったことを知らずに足を運んだ観光客も。「安全が一番」「早く再開したい」。本格的な夏休みを前に、諦めと混乱が広がった。各地の夏を彩る伝統行事やイベントも緊張感に包まれた。 白い砂浜で知られる和歌山県白浜町の「白良浜」。町は海水浴場の閉鎖を決めたものの出入りする観光客が後を絶たず、混乱が広がった。大阪府の20代男性は「遊泳禁止なら早く引き揚げたい」と話した。町が呼びかけを強化したことで遊泳客は次第に減っていった。 宮崎市有数の観光地、青島海水浴場も遊泳禁止に。管理する青島ビーチセンターの小玉順規センター長(51)は「遠方から来てくれる方々のためにも早く再開したい」と話した。 神奈川県平塚市も「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」の海水浴場を15日まで遊泳禁止とする。南海トラフ地震が起きれば最大4メートルの津波が来ると想定されており、担当者は「安心安全を最優先した」と語った。
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