「南海トラフ巨大地震が発生する可能性が普段より数倍高くなった」。8日に南海トラフ地震臨時情報で初めて「巨大地震注意」を発表した直後の記者会見。評価検討会の平田直会長は、いつ、どこで起きるか分からないと強調し、想定震源域の全体で注意する必要があると呼びかけた。
午後7時45分ごろから約45分続いた会見の大半は、平田氏が時折、モニターを使いながら説明した。
平田氏は「(通常時でも)南海トラフではマグニチュード8~9の地震が起こる確率は極めて高い。今回の地震で、普段より数倍可能性が高くなった」と指摘した。
一方で「今回起きた地震は想定震源域の南西の端だが、必ずしも西側だけで起きるわけではない」とも強調。今回地震が起きた九州など西側だけでなく、東側の地域も防災の備えをもう一度確認するよう求めた。
最大クラスの地震が起きれば、九州から関東まで強い揺れとなり、津波も高くなる恐れがあるという。家具転倒防止や津波からの避難経路など「日頃からの地震の備えを再確認してほしい」と語った。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。