東京・原宿のシンボルとして親しまれ、4年ほど前に惜しまれつつ姿を消したJR山手線原宿駅の旧駅舎の外観が、2026年冬にもよみがえる。JR東日本が23日に発表した。5月末に着工する。

解体前の旧原宿駅舎=2020年8月

◆風見鶏やステンドグラスも?

 地上4階地下1階、延べ1170平方メートルの商業施設を新たに建設。その別棟部分の外観に、旧駅舎を再現する。旧駅舎が元あった場所から渋谷側に約8メートル移るが、大きさは同規模になる見込み。  旧駅舎は1924年に完成。三角屋根や尖塔(せんとう)が印象的な「ハーフティンバー」と呼ばれる西欧の建築様式が特徴だった。戦時下の空襲でも奇跡的に焼失を免れたが、老朽化のため2020年8月から順次解体された。JR東日本は外観を再現して建て直すとして、当時から資材を保管していた。  再現される旧駅舎には、かつて実際に使われていた風見鶏やステンドグラスなどの再使用も検討しているという。JR東日本の小川治彦首都圏本部長は「特徴的な外観を可能な限り再現したい」と話した。(奥野斐)

原宿駅旧駅舎の外観を再現した建物(左)を含む商業施設のイメージ図(JR東日本提供)



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