毎年8月9日の「長崎原爆の日」に開かれる平和祈念式典では、原爆の熱線を浴び水を求めながら亡くなった犠牲者を慰霊するため、祭壇に水をささげる「献水」(けんすい)という儀式が行われています。
8日朝は儀式に用いられる水のくみ上げが長崎市内の5か所で行われ、このうち平和公園の「平和の泉」には、市内の小学生と中学生、それに高校生の代表3人が集まりました。
3人は泉の前に並んで一礼をしたあと、ひしゃくを使ってゆっくりとおけの中に水をくみ上げていました。
水をくみ上げた被爆4世で長崎商業高校2年の渡邊弥優さんは「被爆された方が求めていた水だと思うので、あすは敬意を持って水をささげたいです」話していました。
また、西泊中学校3年の梶魁亨さんは「私たちが今使っている水はきれいですが、亡くなった方はいろんなものが浮いている水を飲んでいたと思います。二度とこういう悲劇が起こらないように、私たち一人一人が原爆と向き合わないといけない」と話していました。
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