札幌医大の和田教授、日本初の心臓移植

1968(昭和43)年 札幌医科大の和田寿郎教授(1922~2011)が日本初の心臓移植手術をした。ドナーは、海で溺れた当時21歳の男子大学生。移植を受けたのは18歳の心臓弁膜症を患う男性だったが、83日後に死亡した。脳死判定や移植の緊急性などをめぐり疑惑が浮上し、和田教授は殺人罪などで札幌地検に告発されたが、70年、同地検は嫌疑不十分で不起訴とした。

その後、日本国内では心臓移植がタブー視され、2例目の心臓移植手術が行われたのは、臓器移植法施行後の99年2月のことだった。30年ものブランクで世界からは大きく後れを取った。

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