記者会見する戸倉三郎最高裁長官=7日、最高裁で

 10日に定年退官する戸倉三郎最高裁長官(69)が7日、退任会見し、2年余りの在任期間中、性的少数者の権利を後押しする判断が相次いだことを問われ「さまざまな価値観や生き方に向き合わなければならない」と司法の役割を強調した。  刑事裁判の審理が長期化する傾向があることについては「裁判の遅れは正義の回復の遅れ。裁判制度への国民の信頼に関わる問題だ」との認識を示した。後任の長官となる今崎幸彦最高裁判事(66)や若い裁判官には「力を発揮してほしい」とエールを送った。  戸倉長官は山口県出身。1982年に判事補に任官し、最高裁事務総長や東京高裁長官を歴任。2022年6月、最高裁長官に就任した。(三宅千智) 

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