2025年大阪・関西万博に子どもを学校単位で招待する教育旅行で、懸案の一つになっている交通手段の検討会が7日にあり、大阪メトロが「子ども専用・優先列車」の案を示した。
大阪府・市や関係者による検討会で示されたのは、大阪市中心部を東西に走る中央線の森ノ宮駅からいったん下り線で逆方向の東へ進み、長田駅で折り返して会場の夢洲駅まで直通運転する案。JR環状線と接続する森ノ宮には普段使っていないホームがあり、専用にできるという。ただ技術的な理由で長田で折り返しするしかないといい、森ノ宮から夢洲まで直行するのに比べ約2倍の50分かかる。
ノンストップの「専用列車」とするか、途中各駅に止まりつつ一般客に乗車を控えるよう呼びかける「優先列車」にするかは、さらに検討するという。ただ、専用列車でも中央線のダイヤは過密で先行する列車を追い抜くことはできず、所要時間は変わらないという。期間中は中央線で最大1時間24本(約2分半間隔)の列車を運行するとしており、この一部が専用・優先列車になる見込みだ。
また、大阪府内の小中高校と支援学校の児童生徒約88万人を対象に意向を調査した結果、約68万人が来場予定であることも報告された。このうち、約29万人が貸し切りバス、約21万人が地下鉄、約5万人がシャトルバス、約12万人が現地集合・解散を希望しているという。
府教育庁は、バスをのべ4千台余り確保しているが、各校の来場日程が分散するよう調整して不足しないようにするという。(浅倉拓也)
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