知的障害のある子どもが在籍する特別支援学校で生徒指導を担当する教諭の6割超が、交流サイト(SNS)での性に関する児童生徒のトラブルに対応した経験のあることが7日、津田聡子・中部大准教授らの調査で分かった。一方、リスクなどを学ぶリテラシー教育を実施したとの回答は約3割にとどまった。  津田准教授は「相手の言葉の意図が分からず性被害に気がつかない子や、嫌だと思っても断れない子も多い」と説明。障害の特性に合わせた予防教育が必要だとし、「学校や家庭でプライベートゾーンの大切さやSNS使用のルールを話し合い、トラブルが起きた際の相談方法を確認してほしい」と呼びかけている。  調査は今年3~5月、無作為に抽出した400校の生徒指導担当者に協力を依頼し、計260人が回答。2021年度から約3年間にあった性に関するSNSトラブルを複数回答で尋ねた。  トラブル対応があったと答えたのは167人。対応した児童生徒数は延べ367人だった。性的な写真やメッセージのやりとりに関する内容が全体の半数を占めた。


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