広島は6日、被爆から79年となる「原爆の日」を迎える。平和記念式典が広島市中区の平和記念公園で午前8時から開かれ、被爆者や遺族をはじめ、岸田文雄首相や米、英など核保有国を含む109カ国の駐日大使らが参列する。

 ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続き、核軍縮の機運も遠のく中での式典となる。広島市の松井一実市長は平和宣言で、米・レーガン元大統領との対話で冷戦終結を方向づけた旧ソ連のゴルバチョフ元大統領の言葉を紹介し、核抑止力に依存する為政者に政策転換を促すため、人々に行動を起こすことを訴える。

 「被爆者健康手帳」を持つ人は3月末で10万6825人となり、前年より6824人減った。平均年齢は85.58歳。式典では原爆死没者慰霊碑にこの1年で死亡が確認された広島での被爆者5079人の名前を加えた原爆死没者名簿が奉納される。死没者は計34万4306人となる。(柳川迅)

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