宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、宇宙飛行士候補の米田あゆさん(29)と諏訪理さん(47)が、都内で航空機の模擬飛行装置(フライトシミュレーター)を使って操縦訓練する様子を公開した。早ければ10月にも飛行士に認定される見通しで、米田さんは「道のりが具体的になり、まだ成長しないといけないと実感している」と語った。  飛行中に天候不良や機体の不具合などの緊急事態が発生したことを想定、操縦士と副操縦士が相談しながら状況を判断して対処する手順を確認した。パイロットが状況判断や意思疎通の能力を鍛えるプログラムで、国際宇宙ステーション(ISS)などでの任務に通じるため採用されている。  米田さんは「チームワークや危険への対応は宇宙と共通する。月面で探査車を動かすときにも生かせそうだ」と話した。諏訪さんは「広い視野を持って判断できるよう、経験を積み重ねなければ」と気を引き締めた。  2人は昨年2月に選抜試験に合格。飛行士認定後も米国などで訓練を積み、宇宙に行く任務決定を待つ。


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