赤軍要求に服役犯「超法規」で釈放

1975(昭和50)年 日本赤軍のメンバー5人が、クアラルンプールのビルの同じフロアにあった米国大使館領事部とスウェーデン大使館を占拠し米総領事ら52人を人質に立てこもる事件が4日に発生。日本赤軍は、人質の解放と引き換えに拘置・服役中の左翼活動家の釈放を要求した。三木武夫内閣は、「超法規的措置」で5人を釈放。政府が用意した日本航空機でクアラルンプールに移送させた。釈放された5人は赤軍メンバーと合流し、リビアに入国し同国政府に投降した。

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その他の出来事

浅間山が大噴火

1783年(旧暦:天明3年7月8日) 長野・群馬県境にある浅間山が大噴火。4月から7月初旬(旧暦)まで断続的に活動を続けていた浅間山はこの日、大噴火を起こした。火砕流が発生し群馬県嬬恋村(旧鎌原村)では一村152戸がのみ込まれて483人が死亡したほか、群馬県で1400人を超す犠牲者を出した。この噴火は直後に吾妻川水害を発生させ、3年後の天明6年に利根川流域全体に洪水を引き起こした。

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太政官布告「戒厳令」が公布

1882(明治15)年 戦争などの非常事態に対処するため、太政官布告「戒厳令」が公布された。戒厳は戦争などで一定地域を指定して、国民の権利を保障した法令の一部の効力を停止し、行政権・司法権の一部ないし全部を軍部の指揮下に移行することをいう。89(同22)年に公布された大日本帝国憲法の第14条で、天皇が戒厳を宣告することができる、と規定。憲法の体系に組み込まれた。日清戦争下の広島、日露戦争下の長崎・佐世保・対馬・台湾、に戒厳が敷かれた。日本の現行法には、戒厳に関する規定、戒厳令に相当する法令は存在しない。

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数寄屋橋際に日本初のタクシー会社

1912(大正元)年 東京・有楽町の数寄屋橋際で「タクシー自働車株式会社」が米フォードのT型6台で営業を開始。わが国初のタクシー事業といわれる。タクシーメーターが採用され、料金は最初の1マイル(約1.6キロ)が60銭で半マイル増すごとに10銭。当時としてはかなり高価な乗り物だった。

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岩波書店開業 翌年『こゝろ』を刊行

1913(大正2)年 岩波茂雄(1881~1946)が東京神田神保町で古書籍販売・出版の個人商店として「岩波書店」を開業。1914年9月には、夏目漱石が「朝日新聞」で連載していた『こゝろ』を単行本として刊行した。装丁も漱石自身が手掛けた。これが岩波書店の小説発行第1号。27年に、内外の学術的な著作や古典的な作品を手軽に読めるようにと「岩波文庫」を創刊。

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