広島は6日、米軍による原爆投下から79年となる「原爆の日」を迎える。広島市内では4日、被害を受けながら現役で走る「被爆電車」で被爆者から体験を聞く会や、原爆をテーマにした映画のイベントがあり、市民らが79年前の惨状に思いをはせ、平和を祈った。
被爆電車の会には、親子約100人が参加した。広島電鉄の路面電車2両に乗り込み、原爆ドーム前からそれぞれのコースへ向けて出発。約1時間かけて市内を回った。
うち1両には、3歳の時に自宅前で被爆した西田吾郎さん(82)が乗った。原爆投下後の広島に入って被爆し、西田さんが高2の時に脾臓の肥大で亡くなった母親の話をした。放射線がもたらす被害を強調し「若い皆さんには、戦争や核兵器のない世の中をつくってほしい」と子どもたちに語りかけた。
家族と参加した広島市立小3年の松岡菜緒さん(9)は「学校でも平和学習をしたが、もっと詳しく知れたのでよかった」と感想を述べた。
市内の映画館では米国の原爆開発者の人生を描いた「オッペンハイマー」の上映後、トークイベントが開かれた。
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