大型の台風の影響で堤防が決壊したという想定で行われた2日の訓練には区役所のすべての部署から職員が参加しました。
浸水が想定される地域の住民に避難を呼びかける訓練では上陸の3日前ほど前に災害対策本部を設置して、区長がオンラインの記者会見を通じて情報を発信するといった手段やタイミングを確認していました。
また、部署ごとに受け付ける住民からの問い合わせに対し適切な情報を発信するため対策本部で取りまとめる手順なども確かめていました。
このほか浸水エリアに物資を運んだり救助する人を乗せたりするため自治体の職員がボートを動かす訓練も行われました。
東京23区の東側にある江戸川区や足立区などは「江東5区」と呼ばれる海抜ゼロメートル地帯が広がる地域で、大規模な水害が予想される場合5つの区が共同で自主的な広域避難を呼びかけたり、勧告したりすることにしています。
江戸川区防災危機管理課の藤川則和統括課長は「台風は事前に把握できますが避難の誘導をどのように進めるのか難しさを感じています。全国で水害が頻発しているので区民それぞれが対策を考えてほしい」と話していました。
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