静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元園長の増田立義(74)、クラス担任だった西原亜子(48)両被告の初公判が23日、静岡地裁であり、いずれも起訴内容を認めた。

牧之原園児バス置き去り死亡事件 2022年9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の送迎バスで、園児の河本千奈ちゃんが置き去りにされて熱射病で死亡した。県警は同年12月、バスを運転していた当時の園長増田立義被告ら4人を業務上過失致死容疑で書類送検した。増田被告は事件時、幼稚園を運営する榛原学園の理事長だった。静岡地検は23年11月、増田被告と元クラス担任の西原亜子被告を在宅起訴。ほか2人は不起訴とした。

 両被告は黒いスーツ姿で、うつむきながら入廷。検察官が起訴状を読み上げた後、国井恒志裁判長から「(起訴内容に)間違いはありますか」と問われると、それぞれ「いいえ」「ありません」と小さな声で答えた。  起訴状によると、増田被告は22年9月5日朝、自身が運転していたバスから園児らが降りる際、人数確認を怠って千奈ちゃんを取り残したまま窓を閉め切って施錠。西原被告は、千奈ちゃんがそれまで無断で欠席や遅刻をしたことがなかったにもかかわらず、保護者に連絡を取るなどして所在確認をすることなく、同日午後2時過ぎまで置き去りにして熱射病で死亡させたとされる。(足達優人、佐々木勇輝)



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