園さんは横浜市で生まれ、幼少期からモデルとして活動し、11歳のときに童謡歌手としてデビューしました。

その後、芸能事務所に入り本格的に歌手活動を始め、1962年に同じ事務所の中尾ミエさん、伊東ゆかりさんと結成した「三人娘」が人気を集めて、1963年、「NHK紅白歌合戦」に初めて出場しました。

甘くささやくような歌声が特徴で、ソロ歌手としても「逢いたくて逢いたくて」や「夢は夜ひらく」などのヒット曲を多数発表し、紅白歌合戦には「三人娘」も含めて6回出場しました。

このほか、映画やテレビドラマ、バラエティー番組にも出演するなど、幅広く活躍しました。

日本歌手協会によりますと、園さんは2008年に乳がんを発症して手術を受けましたが、5年前に再発し、治療を続けていたということです。

去年10月に体調を崩して入院し、7月26日、急性心不全のため東京都内の病院で亡くなったということです。

80歳でした。

「三人娘」中尾ミエさんと伊東ゆかりさんが追悼

歌手の園まりさんが亡くなったことを受けて、園さんとともに「三人娘」として活躍した中尾ミエさんと伊東ゆかりさんが追悼のコメントを発表しました。

このうち中尾さんは「ついにこの時が来ました。嫌々組んだ3人娘だったけど結局これが運命だったのね。人生“終わり良ければ全て良し”というけれど、まさにあなたの最期は見事でした。身の回りを全て整理し、最後にゆかりと私で残ったアクセサリーや小物を整理し、その足で病院に行って報告をして、まりちゃんも喜んでくれました。今となっては楽しい思い出をありがとう。落ち着いたらもう少しの間、ゆかりと私を見守ってください」とコメントしています。

また、伊東さんは、「凄く寂しい。淋しい。お見舞いに行った時、コメント考えてねって…。考えられる訳ないじゃない。60年以上のお付き合いで、沢山の思い出がありすぎです。歌手仲間と言うより、心の友、親友です…。もう逢えないのね…。お疲れ様でした」とコメントしています。

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