大雨による浸水被害を受けた住宅で活動するボランティア=30日午前、山形県酒田市

記録的な大雨が降った山形・秋田両県の発表で30日、全半壊や床上・床下浸水を含む住宅被害が計千棟を超えた。農林水産関係の被害額は秋田県で約21億6千万円となり、山形県は算定に至っていない。一部で断水や停電が続く中、災害ボランティアの活動が始まった。

山形県酒田市には県内外からボランティア約30人が集まった。東京都板橋区の会社員の男性(32)は1週間ほど活動する予定で「仕事の関係で酒田市の人たちと付き合いがあり、恩返しがしたい」と話した。

30日時点でも100戸超が断水する山形県鮭川村。同日役場を訪れた男性(74)は「家の蛇口をひねったら白く濁った水が出たり出なかったりだ」と途方に暮れた様子で話した。

秋田県の佐竹敬久知事は、由利本荘市の石沢川の決壊した堤防などを視察。田んぼに土砂や木が流れ込むなどの農業被害も確認し「営農を継続できるよう県の補正予算を組み、国にも(支援を)要望したい」と語った。

両県の30日の発表によると、山形が住宅被害833棟、断水381戸、同じく秋田は252棟、137戸。一方、山形県によると、一部の地域で続いていた携帯電話の通信障害は30日までに復旧した。〔共同〕

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