出産直後に男児を放置して殺害したとして、兵庫県警は30日、母親で大阪市平野区平野市町2丁目、無職の建原優香容疑者(28)を殺人容疑で再逮捕し、発表した。「赤ちゃんをほったらかしにして結果的に死なせたことは間違いないが、殺意はなかった」と供述しているという。

 捜査1課によると、再逮捕容疑は18日午後2時ごろ、神戸市北区八多町深谷にあるゴルフ場の女性用トイレの個室内で男児を出産したが、すぐに便器から引きあげるなどの措置をせず放置し、窒息死させたというもの。

 司法解剖の結果、出産時は生きていたとみられるという。遺体に目立った外傷はなかった。

 事件は19日午後2時半ごろ発覚。ゴルフ場の清掃員が不審な袋を見つけて支配人が有馬署に通報し、駆けつけた署員が中を確認して遺体を見つけた。

 建原容疑者は、遺体をポリ袋に入れて遺棄したとして20日に死体遺棄容疑で逮捕されていた。

 殺人容疑での立件について、捜査1課は「総合的に判断した」と説明している。(宮坂奈津)

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