「手足口病」は、手や足、それに口の中などに発疹ができるウイルス性の感染症で、主に幼い子どもの間で夏ごろ流行し、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。

国立感染症研究所によりますと、7月21日までの1週間に、調査の対象となっている全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は3万6797人でした。

1医療機関あたりでは11.72人で、前の週よりも1.62人減ったものの、依然として患者数が多い状況が続いています。

地域別では、
▽三重県が27.56人と最も多く
次いで、
▽富山県が21.76人
▽静岡県が20.9人
▽新潟県が19.31人
▽広島県が18.82人
などとなっていて、41の都道府県で、国の警報基準となっている5人を超えています。

子どもの感染症に詳しい国立病院機構三重病院の谷口清州院長は「流行のピークを越えてきている地域もあるが、これまで流行していなかった地域で患者数が増えていて、全国的にはしばらく流行が続く可能性がある。新型コロナなど、ほかの呼吸器感染症もはやっていて、いずれも初期症状は発熱や鼻水、せきなどなので、こういった症状があった場合は人との接触を避け、周りに広げないようにしてほしい」と話しています。

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