栃木県那須町の河川敷で男女の焼かれた遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された建設業平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)が事件の数日前、ガソリンや携行缶を購入していたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、事件に使われたとみて調べている。

◆指示した人物は明らかにしないまま

 遺体は宝島龍太郎さん(55)=東京都千代田区=と、妻とみられる女性。16日朝に手足を縛られ、頭部を袋や粘着テープで覆われた上、焼かれた状態で見つかった。近くには携行缶があった。  捜査関係者によると、平山容疑者はガソリンや携行缶、粘着テープを別々の店舗で購入していた。調べに対し「指示されて買った」と供述しているが、指示した人物の名前などは明らかにしていない。  防犯カメラの映像などから、宝島さん夫妻は15日午後9時半ごろ、若い男性と東京・上野にいたことが分かっている。午後11時すぎには、品川区内の路上でレンタカーを乗り降りし、この若い男性を含む複数人と一緒だった。  その後、夫妻は都内の別の場所で平山容疑者名義の乗用車に乗り換えたとみられる。同じ車が16日に栃木県内を走っていたことが判明しており、車内からは宝島さんの所持品が見つかっている。  平山容疑者は「栃木には行っていない。殺害には関わっていない」と供述。夫妻との面識もないと説明しているという。合同捜査本部は、他に複数人が事件に関わっているとみている。 

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