兵庫県警芦屋署は22日、女性(59)がSNSを通じて知り合った相手に約1億5千万円をだまし取られる「国際ロマンス詐欺」の被害があったと発表した。恋愛感情を悪用されてFX投資をもちかけられたという。

 署によると、女性は2023年4月、インスタグラムを通じて日系アメリカ人男性を名乗る相手と知り合った。その後、LINEで連絡をとるようになり、相手からは「愛している」など繰り返し好意を伝えられたという。

 女性も徐々に好意を抱くようになり、相手はFX投資を勧めるようになった。女性は同年5月から約2カ月間のうちに、指定された国内銀行の12の口座に、計17回にわたって約1億5千万円を振り込んだ。個人や法人の名義の口座だったという。

 女性は現在、イタリアに居住している。度重なる振り込み依頼に不信感を抱き、ネット情報を調べたところ、国際ロマンス詐欺の手口であることに気づいたという。芦屋市に一時帰国するタイミングで今月22日、同署に被害届を提出し、受理された。(小田健司)

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