東京・下町の夏の風物詩、隅田川花火大会が27日、台東区と墨田区の二つの会場で開かれた。小雨が降る中で約2万発が打ち上がり、夜空に色とりどりの大輪を咲かせた。沿道には浴衣姿の人らが集まり、歓声を上げた。

夏の夜空を色鮮やかに彩る花火(右は浅草寺)=東京都墨田区で(本社ヘリ「あさづる」より平野皓士朗撮影)

 東京スカイツリー(墨田区)の地上350メートルにある天望デッキでは、抽選に当たった634人が観覧し、下方に見える花火を楽しんだ。品川区の会社員、後藤加利奈さん(23)は「花火を上から見るのは初めてで新鮮。しっかり焼き付けたい」。大阪市から来た母の紀美さん(56)は「花火が近くて感動。娘と良い思い出ができました」と喜んでいた。

東京スカイツリーを背に夜空を鮮やかに彩る花火(多重露光)=東京都台東区(布藤哲矢撮影)

 スカイツリー近くのビアガーデンでは、約200人がバーベキューを楽しみながら観覧。墨田区の会社員加藤大智さん(35)は「子どものころから見ていた隅田川の花火大会を、こんな場所で見られて最高。先週は足立区の花火大会が中止になってしまったので、今日はリベンジ」と笑顔だった。

夏の夜空を色鮮やかに彩る花火

 打ち上げ会場周辺では、スタッフが立ち止まらないよう誘導した。警視庁の「DJポリス」も出動して注意を呼びかけていた。(鈴木里奈)

夏の夜空を色鮮やかに彩る花火(右下は東京スカイツリー)

夏の夜空を色鮮やかに彩る花火



鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。