長野県は26日、有毒キノコの食中毒注意報を全県に出し、注意を呼びかけている。上田市でドクツルタケとコテングタケモドキ(推定)を食べた20代の男性が死亡したことを受けたもので、有毒キノコについての食中毒注意報は11年ぶり。

 県によると、男性は20日に上田市内の道路脇で有毒キノコを採取して自宅で食べた。翌日から腹痛や嘔吐(おうと)、下痢の症状を訴え、入院したという。有毒キノコによる食中毒では、2019年度以降の5年間で全国で2人が亡くなっている。

 県は注意報の文書やテングタケ科のキノコの写真をホームページに掲載。「ツバやツボがあるキノコは猛毒キノコが多い」などと呼びかけ、知らないキノコを採ったり、食べたり、人に譲ったりしないよう呼びかけている。(高木文子)

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