「頂き女子」と称し、恋愛感情を利用して男性3人から現金計約1億5580万円をだまし取り、そのマニュアルを販売したなどとして、詐欺や詐欺ほう助などの罪に問われた無職渡辺真衣被告(25)の判決が22日、名古屋地裁であった。大村陽一裁判長は「男性心理を手玉に取り、好意に付け込んだ」として懲役9年、罰金800万円(求刑懲役13年、罰金1200万円)を言い渡した。

詐取した金の大半は東京・歌舞伎町のホストクラブへの支払いになどに充てたとされ、大村裁判長は「意中のホストらの売り上げに貢献するためとの動機は誠に身勝手で酌むべき余地はない」と非難した。

判決によると、同被告は2021~23年、マッチングアプリなどで知り合った50代男性3人から現金計約1億5580万円を詐取。22年には名古屋市の女(21)=詐欺罪で有罪確定=に「頂き女子の参考書」と題したマニュアルを販売し、計約1000万円をだまし取る手助けをしたほか、詐欺による収入を申告せず、22年までの2年間で所得税計約4000万円を脱税した。

名古屋地裁=名古屋市中区

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