国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道~核の脅威、多様性でのりこえる」(朝日新聞社、長崎市、長崎平和推進協会主催)が27日、長崎市平野町の長崎原爆資料館ホールで開かれる。登壇者の9人が26日、長崎市松山町の爆心地公園で献花し、長崎原爆資料館を見学した。

 米国の非核NGO「核時代平和財団」代表でマーシャル諸島の核汚染調査などに取り組むイヴァナ・ヒューズさんは、「全ての命が一瞬で失われたこと、その苦しみや痛みが今も続いていることについて考えながら献花した。今まで生きてきて最も圧倒された瞬間だった」と振り返った。そのうえで、シンポジウムでは「被爆地が長崎で最後になるように思いを込めて話したい」と語った。

 シンポジウムは27日午前10時から。ヒューズさんや鎮西学院(長崎県)学院長の姜尚中(カンサンジュン)さんの講演のほか、長崎県被爆者手帳友の会の副会長の三田村静子さんによる紙芝居の朗読なども予定されている。参加無料。オンラインの無料ライブ配信もあり、視聴の申し込みは応募ページから27日正午まで(http://t.asahi.com/isp2024)。(中山直樹)

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