大阪市内の拠点が一斉摘発され90人が逮捕されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は26日、主要メンバーの中村晋弥容疑者(41)=住居、職業不詳=ら男女5人を詐欺の疑いで公開手配し、発表した。

 他に公開手配されたのはいずれも住居・職業不詳の、上家夕貴(30)、吉岡公充祥(きみよし)(29)、宮脇翔(29)、岡田真由(25)の4容疑者。

 府警によると、中村容疑者は摘発された2グループのうちの1グループの上位メンバーで、上家容疑者はSNSでメッセージを送る「打ち子」の統括役、吉岡容疑者は金庫番、宮脇と岡田の両容疑者は打ち子とみられる。府警が詐欺容疑で5人の逮捕状を取り、行方を捜査していた。府警は5人の顔写真を公開し、情報提供を呼びかけている。

 事件を巡っては、一斉摘発で19~45歳の90人が詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕された。府警によると、2~7月、SNSを通じて投資の講師になりすまし、為替相場などを予想するバイナリーオプション取引をめぐり商材購入費の名目で現金をだまし取るなどした疑いがある。府警は全員の認否を明らかにしていない。(高井里佳子、小島弘之)

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