呉警察署の元巡査長、吉屋薫被告(38)は、去年10月、女の子の裸の写真をスマートフォンで撮影して所持したなどとして、児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われています。

26日、広島地方裁判所で開かれた裁判で、元巡査長は起訴された内容を認めました。

検察は冒頭陳述で、所持していた児童ポルノは、捜査資料にあった女の子の裸の写真であり、元巡査長が交番内の業務用のパソコンを使って警察内部の共有フォルダを開いて見つけ、撮影していたことを明らかにしました。

そのうえで、「警察官の立場を利用していて卑劣で悪質だ」として、懲役10か月を求刑しました。

被告人質問で元巡査長は「性的な欲求を満たすとともに、仕事上の人間関係のストレスがあった」などと述べました。

判決は、8月30日に言い渡される予定です。

広島県警 監察官室「不適切な管理状況に改善措置」

元巡査長は、女性のスカートの中を盗撮した罪でも起訴されていて、ことし4月に逮捕されたあと依願退職しました。

26日の裁判で明らかになった捜査資料の取り扱いの問題について、広島県警察本部監察官室は「不適切な管理状況にあったので、元巡査長が所属していた呉警察署で改善の措置をとった」とコメントしています。

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