東京 府中市の警視庁警察学校で開かれたイベントには、大学生や高校生などおよそ120人が集まりました。

イベントでは、将来、警察官として働く姿をより現実的に想像してもらおうと、実践的な訓練の様子が公開されました。

このうち、災害対策課のレスキュー隊は、被災地での救助活動を想定し、建物の4階に取り残された人を担架に乗せて地上に降ろす訓練を行い、学生たちは真剣な様子で見ていました。

また、交通部の白バイ隊が「8の字走行」や「スラローム走行」などの訓練を公開したほか、学生に重さ300キロ余りの白バイに触れてもらう体験も行われました。

警視庁によりますと、警察官の採用試験の受験者は年々、減少傾向にあり、昨年度はおよそ9700人と、10年前の6割ほどに落ち込んでいるということです。

参加した20歳の男子学生は「幼い頃から警察官を志望していたので参加しました。活躍する警察官の姿を見て、一層意欲が湧いてきました」と話していました。

18歳の女子学生は「実際の仕事を見て、理想だったものがより現実的なものになりました」と話していました。

警視庁警察学校の元國浩副校長は「少子化や労働人口の減少により受験者数が減少していて、今後も厳しい状況が続くと思われる。活躍する職員の姿を自分の目で見てもらい、警視庁の魅力を少しでも感じてほしい」と話していました。

警視庁のことし2回目となる採用試験の受け付けは、来月中旬から始まるということです。

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