“床下工事しないと家傾く” 業者元代表ら詐欺疑いなどで逮捕

逮捕されたのは、東京・練馬区に住むリフォーム業者の元代表、島欣邦容疑者（35）ら5人です。

警視庁によりますと、5人は、2023年までのおよそ2年間に神奈川県や埼玉県に住む高齢者などに対し、「床下の木がずれている。すぐに工事しないと家が傾く」とか、「シロアリの駆除が必要」などとうそを言い、工事の契約を結ばせて代金をだまし取ろうとしたなどとして詐欺未遂や詐欺などの疑いがもたれています。

工事を受けた住宅について、警視庁が一級建築士に依頼して鑑定したところ、いずれももともと不具合はなかったとみられることがわかったということです。

5人はリフォーム業者の「三洋」や「三農」を名乗り、事前に「以前からお世話になっています」とか「無料点検をします」などと電話をかけて訪問の約束を取り付けていたということです。

首都圏の消費生活センターにはこの業者についての苦情や相談がこれまでに45件寄せられているということで、警視庁が詳しく調べています。

警視庁は5人の認否を明らかにしていません。