去年8月に開催された徳島市の阿波おどりでは、「プレミアム桟敷席」と呼ばれる1人20万円の席が初めて提供されましたが、建築基準法に照らして階段の幅が10センチ狭く、一段ごとの高さが4センチずつ高くなっていて、基準を満たしていない状態だったことが明らかになりました。

この問題で、阿波おどり開幕の前日に桟敷席を検査した徳島市から指摘を受け、検査済証を交付されなかったにもかかわらず、観客に席を提供したとして、警察が実行委員会の63歳の当時の委員長代行を建築基準法違反の疑いで書類送検したことが捜査関係者への取材で分かりました。

捜査関係者によりますと、起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に任せる「相当処分」の意見を付けたということです。

実行委員会は去年9月、開幕まで時間がなかったため階段の誘導スタッフを増やすことなどで対応して席を提供したと説明し、当時の委員長代行は「最終的に自分が決めた」と謝罪していました。

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