学校での生成AIの取り扱いについて文部科学省は2023年7月に暫定的なガイドラインを公表し、個人情報の流出や著作権侵害などリスクも懸念される一方、使いこなす力を育てていく姿勢も重要だとして、一部の学校で検証しつつ限定的な利用から始めることが適切だとしています。

25日は文部科学省の専門家会議が開かれ、公表から1年で生成AIの技術革新やサービスの開発が進み、授業や校務で利用する際の考え方を改めて検討する必要があるとして、ガイドラインの改定に向けた議論が始まりました。

この中では、パイロット校の状況としてグループ学習で新たな視点を見つけるために活用された一方、児童や生徒が生成AIの回答をうのみにしてしまう例もあったと報告されました。

その上で小中高の学校段階にあわせた取り扱いや留意点を具体的に示すことや、教員の働き方改革に向け校務での活用を全国的に推進するための施策、それにAI時代の教員に求められる役割などを議論していくことになりました。

委員からは「教育の中で生成AIをどう位置づけるか、方向性を示す必要がある」とか「適切な利用に向け、どのような指導が必要か示すべきだ」といった意見が出ていました。

会議では、ことしの冬ごろまでに新たなガイドラインをまとめることにしています。

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