クジラの上顎の骨でだしを取った「鯨骨ラーメン」の人気がじわりと広がっている。山口県下関市の鯨料理専門店「日新丸」の定番メニューで、あっさりした味が観光客らに好評。9月からは県内の飲食店にも販売を広げるといい、支配人は「新たな名物料理にしたい」と意気込む。
下関市は近代捕鯨発祥の地として「くじらの街」をうたっており、市や近郊ではクジラ料理を取り扱う飲食店が複数ある。竜田揚げや串焼きなどの昔からの料理が多かったが、県の飲食組合が「新たな料理を」と試行錯誤し、2023年初めに鯨骨ラーメンを開発した。
2023年8月にオープンした日新丸の「鯨骨らぁめん」は、クジラの軟骨や鶏がらで作ったしょうゆベースのスープで、うまみが強いクジラのベーコンやタンに添えたゆずこしょうとレモンであっさりした味に。1杯千円で、観光客を中心にあらゆる年代から注文が入るランチ一番人気のメニューだ。
2024年9月からは県内15店舗で「長州鯨骨らぁめん」として一斉に販売を開始する予定だ。日新丸の支配人大場亮祐さん(32)は今後も多くの料理を開発する方針だとして「鯨骨ラーメンを山口の新たな名物料理にして、クジラ料理の文化を広げていきたい」と話した。
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