北海道内は前線を伴う低気圧の通過で24日午前まで、道北を中心に激しい雨が降った。この大雨の影響で深川市多度志で24日午前、雨竜川が氾濫(はんらん)。左岸から河川があふれた。札幌管区気象台は、緊急安全確保が必要な「警戒レベル5相当」として、注意を呼びかけている。
深川市によると、氾濫による住民や住宅への被害は確認されていない。田畑が冠水しているという情報があるという。市は多度志小学校と幌成コミュニティセンターを避難所とし、多度志地区の計276世帯558人に避難指示を出した。
札幌管区気象台によると雨竜川流域では23日夜から24日午前にかけ、計111ミリの雨量を観測。気象台は流域の深川市、秩父別町、沼田町、妹背牛町では浸水のおそれがあるとして警戒を呼びかけている。
秩父別町役場によると、雨竜川が氾濫(はんらん)した影響で、同町滝上地区の水田の一部で浸水被害が出ている。人的被害は報告されていないという。
大雨の影響で、鉄道にも影響が出ている。JR北海道によると、24日午前10時45分現在、函館線の深川~旭川間では、河川の増水で鉄橋が通過できない状態だという。石北線の旭川~遠軽間では降水量が基準値を超えたため、24日午後1時半ごろまで運転を見合わせる予定。
このほか、旭川発着の列車を中心に、特急40本、快速・普通26本が運休を決めている。(佐々木洋輔、松田昌也)
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