埼玉県は23日夜、同県三郷市の男性(82)が熱中症で死亡したと発表した。県消防課によると、県内で今年、熱中症関連の統計を取り始めた4月下旬以降、初めての死者だという。
同課によると、男性はひとり暮らし。娘と介護職員が自宅近くの墓地で倒れているのを発見し、同日午後4時5分ごろ119番通報した。男性は病院に救急搬送されたが、約45分後に死亡が確認された。医師が熱中症が原因と判断したという。
気象庁によると、三郷市近くの同県越谷市のこの日の最高気温は、午後2時過ぎに観測した36.5度だった。
県は熱中症対策として、効果的にエアコンを利用▽水分をこまめに補給▽めまいや立ちくらみ、脈の異変などがあれば涼しい場所へ避難し、水分・塩分を補給▽吐き気や頭痛、虚脱感などがあれば医療機関を受診▽高熱やけいれん、まっすぐ歩けないといった症状があれば救急車を呼ぶ――などを呼びかけている。(恒川隼)
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