東京電力福島第1原発事故による全町避難が11年5カ月続いた福島県双葉町は、例年1月に開く「はたちを祝う会」(旧成人式)を来年は実施しないと決めた。長期避難により町外で暮らす若者が多く、参加者数が減ったため。代わりに18~20歳に町を巡ってもらうツアーを開催する。町が23日、取材に明らかにした。
町によると、近年は対象者が居住地主催の式に出席し、日程が重なる双葉町主催の式に出ない傾向が強いという。町内開催の今年は53人中9人しか出なかった。
新たな企画として今年9月に実施する町内ツアーは、生まれ故郷に愛着を持ってもらう狙いがある。参加者同士の交流会も行う予定だ。
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