保守用車同士が衝突、脱線し、浜松―名古屋間の上下線で終日運転を見合わせた東海道新幹線は23日、始発から全線で運転を再開した。JR東海は22日深夜に復旧作業を完了していた。切符売り場には、海外からの旅行客らが列を作った。足止めされた乗客は「急な予定変更で大変だった」と疲れた表情を見せた。
一方の車両のブレーキがかからず追突しており、JR東海は詳しい原因の究明を急ぐ。
友人と東京のライブへ行った名古屋市の男子高校生(15)は、23日朝の新幹線で名古屋へ戻った。「急な東京での宿泊で、余計にお金がかかって困った。今日の学校に間に合うよう早朝に起きなければならなかった」と眠そうな様子だった。
JR東海によると、事故は22日午前3時40分ごろ、愛知県蒲郡市の豊橋―三河安城間の上り線で発生。線路に敷く砂利を運搬する車両が下り坂を走行中、停止していた車両に追突し、作業員2人が負傷した。運転を再開した23日は、午前6時台に上下とも2便ずつ増便して対応した。
東海道新幹線は上下計328本が運休し、約25万人に影響した。
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