親族らに成り済まし、高齢女性から現金507万円をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は22日、詐欺の疑いで指定暴力団住吉会系の組幹部松田英昭容疑者(60)=東京都立川市=を逮捕した。暴対課によると、特殊詐欺グループの「受け子」だったとみられる。暴力団幹部が受け子の疑いで逮捕されるのは珍しく、動機や経緯を調べる。

 松田容疑者は息子の同僚を装い、Tシャツにジーンズのような姿で女性宅を訪れたという。

 逮捕容疑は5月23~24日、他の者と共謀し、東京都港区の80代女性に息子を装って「手形の入ったバッグを忘れた」とうそを言うなどして、現金を詐取した疑い。暴対課は認否を明らかにしていない。

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