1995年の阪神大震災直後、がれきの撤去作業などに従事した兵庫県在住の男性(67)が、当時吸い込んだアスベスト(石綿)が原因で悪性胸膜中皮腫を発症したとして、神戸西労働基準監督署に労災認定されていたことが22日、分かった。昨年10月19日付。神戸市のNPO法人「ひょうご労働安全衛生センター」が明らかにした。
阪神大震災に絡む石綿被害で、中皮腫などを発症し労災や公務災害に認定されたのは少なくともこのほかに5件、不認定が1件としている。
センターによると、男性は兵庫県尼崎市出身で道路建設会社に勤務。業務での石綿の使用はなかった。震災発生後約2年間、がれき撤去や運搬、解体に従事した。
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