群馬県富岡市は、世界遺産の富岡製糸場の入場者数増をめざして、敷地内でのキッチンカー営業について検討を始めた。製糸場の敷地は国史跡に指定されており、今後、実現に向けて内部協議を経て、文化庁との調整に入る方針だ。

 市によると、文化財保護の観点から、食事が認められているのは整備を終えた西置繭所の多目的ホールのみ。キッチンカーはこれまで、民間団体が製糸場内で開催したイベントの際に2日程度の臨時営業を認められた事例がある。

 キッチンカーが出店すれば、入場者の製糸場内の滞在時間を延ばす効果が期待できることから、週末などに定期的な営業できないか検討を進めるという。設置場所は、過去にイベント開催実績がある首長館(ブリュナ館)の庭スペースを候補としている。(角津栄一)

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