この中で齋藤大臣は、政府として石炭火力発電の削減を目指しているが、電力需給のひっ迫から化石燃料に頼らざるを得ない現状があるとした上で、世界的に見て中国の二酸化炭素の排出量が多く、日本だけが努力しても効果は限られるのではないかなどと説明しました。

これに対しシンクタンクの代表で長年、気候変動対策を訴えてきた功績から、「環境分野のノーベル賞」とも呼ばれる賞を3年前に受賞した平田仁子さんは中国をはじめ各国が再生可能エネルギーなどの産業の育成を進めている中で、日本が世界をリードできるよう後押しする政策が必要だと呼びかけました。

対談のあと平田さんは「『脱炭素』を進める点で政府と方向性が大きくは変わらないことが確認できたが、中国より排出量が少ないからといって、対策を進めないわけにはいかない」と話していました。

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