東京都は19日、エネルギー価格の高騰などを受け、8月から都内の公衆浴場(銭湯)の大人(12歳以上)料金の上限を30円引き上げて550円にすると、告示した。12歳未満は据え置く。大人の上限引き上げは昨年7月以来、4年連続。  上限を毎年検討する有識者らの協議会は、燃料費や人件費、光熱費などの高騰で原価が昨年比16%増と試算。昨年、上限を20円引き上げてもその後の利用者数に影響が出なかった点も踏まえ、委員からは30円の引き上げが「妥当」という意見が多かった。  銭湯の入浴料は公衆衛生を考慮し、1946年に公布された物価統制令が現在も適用されており、都道府県知事が上限を指定する。都内の銭湯は昨年末時点で444施設。 

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