厚生労働省の有識者検討会は19日、顧客らが従業員に理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント」(カスハラ)の対策強化に向けた報告書素案を公表した。従業員の保護を企業に義務付けるよう明記。カスハラは小売りやサービス業界を中心に社会問題化しており、安心して働ける職場環境をつくる狙い。来年の通常国会での関連法案提出を目指す。
素案には、就職活動中の学生らに対する人事担当者などによるセクハラの対策推進も盛り込んだ。就活セクハラを経験した学生らが3割に上るとの調査結果を踏まえた。カスハラ、就活セクハラとも具体的な防止策は今後検討する。
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