ドイツとスペイン、フランスの空軍は、先月から太平洋地域に戦闘機などを展開させる共同演習を行っていて、19日からは日本に展開しています。

このうち北海道にある航空自衛隊千歳基地には19日午前、ドイツ空軍とスペイン空軍の戦闘機や輸送機などおよそ10機が次々に着陸しました。

出迎えた航空自衛隊第2航空団の田中信隆司令は「自由で開かれたインド太平洋の維持と強化にとって意義深いものだ」と述べました。

また、センダゴルタ駐日スペイン大使は「スペインの戦闘機が日本に来て共同訓練を行うのは初めてで、防衛協力の拡大の一環だ」と述べました。

一方、茨城県にある航空自衛隊百里基地には、フランス空軍の戦闘機や空中給油機が着陸し、出迎えの行事が行われました。

ドイツとスペイン、フランスの空軍機が同時期に日本に展開するのは初めてで、今月25日にかけて航空自衛隊と共同訓練を行う予定です。

防衛省は、今回の訓練などを通じて自由で開かれたインド太平洋の実現に向けてNATO諸国とも連携を深めたいとしています。

茨城 百里基地にはフランス空軍の戦闘機など着陸

フランス空軍と茨城県にある航空自衛隊百里基地に所属する部隊との共同訓練が19日から始まりました。

百里基地には、19日午前から昼ごろにかけてフランス空軍の戦闘機「ラファール」や空中給油機が着陸しました。

出迎えの行事で中部航空方面隊の門間政仁司令官は「日仏の交流はこれからますます深まっていくと確信している。わが国の安全保障はもとより、この地域の安全を確保するためには同盟国のみならず1か国でも多くの国々と連携を図ることが重要だ」と述べました。

また、フランス空軍のフィリップ・アダン宇宙コマンド司令官は「共同訓練の目的は相互理解を深め、有事の際は効果的に連携して対応することだ。およそ100年前に始まった航空分野の日仏間の交流を継承できることをうれしく思う」と述べました。

日仏共同の戦闘機訓練は国内で2回目、百里基地では初めてで、フランス空軍から10機、航空自衛隊からはF2戦闘機2機が参加して20日まで行われる予定です。

また、19日はドイツとスペインの空軍機も北海道の航空自衛隊の基地に着陸していて、この3か国の空軍機が同時期に日本に展開するのは初めてとなります。

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