新潟県佐渡市にある「佐渡島の金山」をめぐっては、6月にユネスコの諮問機関が4段階の評価で上から2番目となる「情報照会」の勧告をまとめ、鉱業権の所有者が商業採掘を再開しないという明確な約束を示すことなど、3つの追加情報を求めています。

この追加情報を受け、鉱業権の所有者である地元の鉱山の管理会社から、商業採掘を行わないことを約束する内容の表明書が国に提出されたことが、県などへの取材でわかりました。

勧告の追加情報では、このほかに、
▽江戸期よりあとの証拠が大部分を占める佐渡市内の一部の地区を除くことや
▽一部の鉱山の保護地域を沖合に拡張することが求められていて、
国や地元は、すでにこうした内容を満たせるように対応することを決めていて、追加情報への対応は終わったとしています。

「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を審議する世界遺産委員会は、7月21日からインドで行われ、審議の行方が注目されます。

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