「恐竜王国・福井」に大人向け土産が案外少ない――。そんな観光客のニーズに応えようと、福井市の菓子店などが新ブランドをつくった。40代女性の「ちょっとぜいたくな自分用の土産」をめざす。

 北陸新幹線の福井開業を控え、福井商工会議所が働きかけ、和洋菓子店、ベーカリー計10店が応じた。

 ブランド名は「ふくいDNAキッチン・スイーツダイナソー」。店が受け継ぐ遺伝子(DNA)、ルーツ、強みを掘り下げて開発してもらった。

 中には餅の老舗や福井の郷土菓子「羽二重餅」「けんけら」をつくり続けている店もある。こだわりの菓子の特徴を県内のデザイン会社が空想の恐竜イラストと名前で表した。

 商品名「ディアポテトン」としてトリケラトプスに似た恐竜のイラストで販売するのは福井市の「香月」。甘い県産サツマイモ・とみつ金時を使った「スイートポテトパイ」が看板商品で、今回は焼き芋パイ2種類を用意した。

 スイーツの価格帯は1千~1800円台と少し高めだが、女性で自分用に買いたい40代、友達に買う20~50代がターゲットだ。会議所は「福井でしか買えない福井ならではの菓子」とPRする。

 参加店のほか、3月上旬から福井駅前の商業施設ハピリンの「福福館」でも販売。新幹線関連のイベントでも販売する。(長屋護)

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