一礼して追悼式に向かう京都アニメーションの八田英明社長=18日午前、京都市伏見区

 36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件から5年となった18日、現場の第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で追悼式が開かれた。遺族や八田英明社長、社員らが参列。事件では殺人罪などに問われた青葉真司被告(46)に一審で死刑判決が言い渡されたが、遺族の悲しみは今も癒えていない。  強い日差しが照りつける中、式開始前には喪服姿の遺族や関係者とみられる人たちが続々と会場に入った。  同社は周辺住民への配慮や静かな環境を保つため一般の人の訪問は控えるよう呼びかけている。  同社代理人弁護士によると、第1スタジオ跡地には慰霊碑の設置が予定されている他、アニメ制作用の建物を再建築する計画もある。慰霊碑には犠牲者の名前を刻む意向という。  慰霊碑とは別に今月、本社のある京都府宇治市の公園に事件を伝える碑が完成。「夢と情熱を人から人へ」「子どもたち、そしてすべての世代に届く確かな映像と物語」などと記された碑文の前に立つと、第1スタジオ跡地のある方角を望むように設計されている。


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