SNSを通じて投資を勧めて金をだまし取ったとして、在留中国人らでつくる現金引き出し役「出し子」グループの5人が詐欺容疑で逮捕された事件で、警視庁は17日、職業不詳で中国籍の李宇晨(リーユーチェン)容疑者(34)=東京都台東区、覚醒剤取締法違反罪で起訴=を詐欺容疑で新たに逮捕し、発表した。5人も同容疑で再逮捕した。
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再逮捕されたのは無職の鷹野由美子(57)、会社役員で中国籍の張彦博(ジャンイエンボー)(38)ら5容疑者。李、鷹野、張の3容疑者はグループの中で指示役という。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、容疑者らは他の人物たちと共謀して2022年11月~23年9月、奈良県の50代男性ら4人とやり取りし、計約8千万円を振り込ませてだまし取った疑いがある。やり取りはLINEで、架空の金融商品取引への投資や運用で利益が得られると思わせていたという。グループの中には会社員をしながら出し子をしていた容疑者もいた。警視庁は他にも現金引き出しに関与した人物がいるとみて調べる。
警視庁は、LINEで不自然な日本語が送られてくることなどから、メッセージを送る役「打ち子」が海外にいるとみてSNSの解析などを進めている。警察庁によると、SNS型投資詐欺グループの一斉摘発は全国で初めて。(福冨旅史、三井新)
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