心疾患により死亡し、過労死と認定されたトラック運転手の男性=当時(62)=の遺族が16日、過重労働を防ぐ安全配慮義務を怠ったとして、雇用先の運送会社「東京デリバリーセンター」(埼玉県上尾市)に約6600万円の損害賠償を求めて、さいたま地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は急性虚血性心疾患により2013年11月に死去。発症前6カ月間の時間外労働は月平均80時間を超え、過重労働が原因で発症したとしている。さいたま労働基準監督署が19年8月、労災認定した。

 会社側は、男性が独立した事業者であるとして「労働者性はない」と主張している。

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