東京電力福島第1原発では、2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の微量を取り出すための装置(重さ約7トン)が10日搬入された。製造した三菱重工の神戸市内の工場を3日に出発していた。装置は、釣りざお状でさおから釣り糸をたらすように棒を降ろし、先端でデブリを採取する。デブリは放射線量が高く、採取は3グラム以下に設定。東電は装置の設置を進めて8月から10月に着手したいとする。  3号機原子炉建屋1階で放射線量が高い原因として、制御棒を動かすための装置が挙げられている。装置には水がたまっており、東電はこの水を採取し、線量低減策を考えたいとしていた。9日に採取を試みたが、採取設備をうまく設定できずに断念。今後、調整した上で再開を目指す。


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