熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り」で、燃えさかる大たいまつを担ぎ練り歩く白装束の氏子ら=14日午後、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、例大祭「那智の扇祭り」が行われた。那智の滝前で白装束の氏子たちが「ハーリャ、ハーリャ」と勇ましい声を上げて大たいまつを担ぎ、火祭りとも呼ばれる勇壮な炎の乱舞に大勢の観客が見入った。  神々が年に1度、12体の扇みこしに乗り、ご神体の滝の前に戻るとされる神事。重さ30~50キロにもなる大たいまつは12本あり、氏子たちが1人1本ずつ担いだ。  川崎市から訪れた会社員鬼頭洋三郎さん(36)は「大たいまつの炎を間近で見られて、熱さも体験できた。大迫力だった」と喜んでいた。


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