京都府警の警察学校で1日、初任科生の女性巡査(23)=殉職後巡査部長に昇進=が柔道の訓練中に頭を強く打って意識不明の重体となる事故があり、府警は13日、巡査が死亡したと発表した。死因は急性硬膜下血腫だった。

府警警務課によると、巡査は今年4月に採用された。7月1日夕、京都市伏見区の警察学校の道場で、技を掛け合う「乱取り」の際に倒され、頭を打った。救急搬送され手術を受けたが、意識不明の状態が続いていた。

乱取りの相手も同じ初任科の20代女性巡査で、初心者同士だった。体格に大きな差はなかったという。訓練は約50人が参加し、教官3人が指導していた。死亡した巡査の体調は訓練前に確認し、問題はなかった。頭を保護するヘッドキャップを着用していた。

府警は事故後、初心者同士の乱取りを見合わせた。指導態勢に問題がなかったかどうかの調査や再発防止策の検討を始めた。警務課の堀田英克次席は「お悔やみを申しあげる。今回のようなことが二度と起こらないよう、再発防止策を徹底する」とコメントした。〔共同〕

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